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メディカルダイエット

GLP-1作動薬とは

GLP-1(Glucagon-Like Peptide-1)とは、小腸から分泌されるホルモンの1つです。食べ物が小腸に流れてきたことを感知して、「食べ物が腸にやってきたのでこれから血糖値が上がるからインスリンを分泌して血糖値を下げましょう」というサインを膵臓やその他の臓器に伝える役割を果たしています。GLP-1作動薬は、日本では2型糖尿病の治療薬として広く使用されています。
そして、このGLP-1作動薬は膵臓に作用して血糖のコントロールをする以外にも下記のような作用があります。
  • 胃腸の動きを抑制し、満腹感を持続
  • 食欲中枢(脳)に働きかけて、食欲抑制
  • 脂肪分解を促進し、熱産生を増やす
  • 太りにくい体質に改善
  • 糖尿病予防、心機能亢進
このことからGLP-1は「痩せるホルモン」とも言われており、きつい運動や無理な食事制限をしなくてもダイエットできるようになります。アメリカ・ヨーロッパではすでに上記の効果と安全性が認められ、GLP-1作動薬が肥満症の治療薬として承認されています。

SGLT2阻害薬とは

(作成中)

投与方法

当院で使用するGLP-1作動薬とSGLT2阻害薬は毎日内服する錠剤です。

内服錠剤(リベルサス錠)

ご自身で毎日内服する錠剤です。飲み方は、起床時(6時間以上の絶飲食)にコップ1杯(少な目)で飲み込みます。そのあと最低30分(出来れば2時間)は飲食禁止が必要となります。そうです、少し面倒です。しかし、効果は注射製剤と変わらず、注射による痛みがないというところが利点となります。

副作用

悪心、嘔吐、下痢、便秘(胃腸蠕動運動の遅延による) →これらの副作用は2~3週間かけて、徐々に改善されていくことも多いです。 脱力感、倦怠感、冷汗、動悸、ふるえ、めまい、ふらつき、頭痛、生あくび(低血糖症状) →少量で良いので1日3回(朝昼夕)は何か口にしてください。またラムネなどブドウ糖を携帯しておく と安心です。ただ、他の糖尿病治療薬を併用していない限りこの副作用が発生する頻度は低いです。 ※いずれも症状強い場合には、当院まで早めにご相談ください。

使用できない方

  1. 膵炎などの膵臓疾患の既往、甲状腺疾患の既往、重度の胃腸障害(胃潰瘍、炎症性腸疾患など)のある方
  2. 低血糖を起こす可能性が高い以下の状態の方
    1. 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
    2. 栄養不良状態、飢餓状態、食事摂取量の不足
    3. 激しい筋肉運動
    4. 過度のアルコール摂取者
  3. 糖尿病の方
  4. 妊娠中または2か月以内に妊娠する予定の方、未成年の方、60歳以上の方

内服錠剤(フォシーガ錠)

飲み方は、食前・食後かかわらず1日1回同時刻に服用
飲み忘れたら、次の服用時間まで半日以上ある場合は1回分を服用、半日未満の場合はよ次の日に服用

副作用
① 性器感染症(膣カンジダ症等)、尿路感染症(膀胱炎等)
→これらの副作用は一旦服用を中止し、飲水励行。改善なければ泌尿科受診を。
② 尿量増加、頻尿、脱水
→普段より1日500mLほど多く水分摂取を促す。
処方できない方
  • BMI 19未満
  • 膵炎などの膵臓疾患の既往
  • 腎機能障害
  • 甲状腺癌の既往、その他の甲状腺疾患でコントロール不良
  • 自己免疫疾患でコントロール不良の方、ステロイド内服により高血糖を来し治療中
  • 心疾患
  • 糖尿病治療中
  • 重度の胃腸障害(胃潰瘍、炎症性腸疾患など)
  • 性器感染症(膣カンジダ症など)、尿路感染症(膀胱炎など)、脱水を引き起こしやすい方
  • 低血糖を起こす可能性が高い以下の状態の方
    1. 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
    2. 栄養不良状態、飢餓状態、食事摂取量の不足
    3. 激しい筋肉運動
    4. 過度のアルコール摂取者
  • 妊娠・授乳中、産後3か月以内
  • 未成年の方(15歳以上は親権者の同意があれば可)
  • 60歳以上の方

料金(税込、診察代込)

内服錠剤

  • リベルサス錠3㎎  10,000円/30錠
  • リベルサス錠7㎎  18,000円/30錠
  • リベルサス錠14㎎  30,000円/30錠
  • フォシーガ錠5mg  12,000円/30錠

※採血が必要な場合、血液検査料金として5000円(結果は3日後)がかかります。

GLP-1注射に抵抗を示す方の多くは、糖尿病治療(特にインスリン注射)と混同してしまっていることが多いと考えられます。GLP-1は、間接的にインスリンの分泌を助ける作用はありますがインスリンそのものではありません。今後、GLP-1は糖尿病治療薬として使用される以上に、メディカルダイエットの治療薬として世界中でさらに使用されるようになるだろうと予想されています。
太っていて良いことはあまりないと思います。そして、多くの方々にとってダイエットは永遠の課題として存在はしているものの、なかなか解決できていないのではないでしょうか。今まで色々なダイエットに失敗してきた方や、無理しないやり方でダイエットに取り組みたい方など、ぜひこのGLP-1メディカルダイエットを試してみるのはいかがでしょうか。お気軽にご相談ください。

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