筋肉増強男性ホルモン補充
筋肉増強には、体内に男性ホルモンが十分にあることが必要になります。ところが、この男性ホルモンは20歳代をピークとして、30歳以降は年に1~2%程度ずつ少なくなっていきます。そうなると筋肉も減少していき、逆に脂肪が付きやすくなってきて中年太りまっしぐらの状況になってしまいます。また、意識的に筋トレをしてもなかなか20代のころのようには筋肉はつきません。さらには、男性ホルモンの減少により、「やる気の欠如」「イライラ」「睡眠障害」「性欲減退」「メタボリックシンドローム(生活習慣病)」などの症状がみられる男性更年期障害(LOH症候群)にもなりかねません。(LOH症候群のページ参照)
当院での男性ホルモン補充
当院では、筋肉増強を主な目的として男性ホルモンの補充を行っております。男性ホルモンの補充には注射と塗り薬があります。注射は上腕やお尻の筋肉に注射をし、一気に男性ホルモン上昇させて筋肉増強に働きかけます。一方、塗り薬は陰嚢(玉袋)に毎日ご自身で塗布し徐々に男性ホルモンを上げていくので、どちらかというとLOH症候群の治療に使われますが、体内の男性ホルモンは増えていきますので筋肉増強にもつながります。
副作用
- 陰茎肥大
- 持続勃起症
- 性欲亢進
- 睡眠時無呼吸症候群
- 精子の質の低下(男性不妊の原因になることもあります)
- 多幸感
- 肝機能障害
- 多血症
- にきび増加
- 髭などの増毛、頭皮の脱毛
※いずれも症状が気になる場合には、当院までご相談ください。定期的な採血で副作用チェックもしていきます。
使用できない方
- 前立腺疾患の既往のある方(特に前立腺がんの方の男性ホルモン補充はできません)
- 心疾患、腎疾患の既往のある方
- がんの骨転移がある方
- スポーツ選手(プロ、アマ問わず)←ドーピングの対象になります
- 女性の方、21歳未満の方、70歳以上の方
その他注意点
- 外部から男性ホルモンを補充することで精巣の機能が落ちる傾向があります。そうなると精子が作られにくくなったり、また本来精巣から分泌されていた男性ホルモンが分泌されなくなることがあります。そして、それらは男性不妊の原因になり、また男性ホルモン補充を中止することで体内の男性ホルモンが急激に下がりうつ症状などが出る原因となります。ですので、男性ホルモン補充を中止したい場合には、事前に必ず医師に相談してください。また継続して男性ホルモンを補充していく場合でも、定期的に精巣を保護する性腺刺激ホルモンの補充が必要になります。
- 初回の採血や定期的な副作用チェックの採血は、安全に男性ホルモンを注射するにあたり必須となりますのでご了承ください。
料金表
- テストステロンエナント酸エステル筋注125㎎
- テストステロンエナント酸エステル筋注250㎎
- テストステロン外用薬(5%50g)
※上記料金には診察代、消費税が含まれております。